結論:「will can」とは言えません
- will と can はどちらも助動詞(modal verb)で、助動詞を2つ並べる「will can」は標準的な英語では使いません。
- 「将来できるようになる・できるでしょう」は will be able to で表します。例:I will be able to speak English.
- 「できる」と「やる」を別々に言うなら、I can do it, and I will. のように文を分けます。
「私は英語を話せるようになるでしょう」と言いたくて、つい I will can speak English. と書いてしまうことはありませんか。日本語の「〜できるだろう」は自然でも、英語では助動詞を2つ重ねられません。この記事では、なぜ will can が使えないのかと、どう言い換えればよいのかを例文つきで整理します。
can と will そのものの意味の違いは 「can」と「will」の違い(will・would・canの使い分け) で解説しています。
can と will は何詞? → どちらも「助動詞」
「can will 何詞」と調べる方が多いので、先に答えます。can も will も助動詞(英語では modal verb、または modal auxiliary)です。動詞の前に置いて、「能力・可能性」(can)や「意志・予測」(will)といった意味を足します。
助動詞には次の共通ルールがあります。
- あとには動詞の原形が続く(will go/can go)
- 主語が3人称単数でも -s がつかない(×She cans swim.)
- 1つの動詞句の中に、助動詞は1つしか入らない
3つ目のルールが、「will can」が使えない理由です。助動詞(will)のあとには原形の動詞が必要ですが、can は助動詞なので原形の動詞の代わりにはなれません。must や may も同じで、「will must」「will may」とは言いません。
なお、アメリカ南部などの一部の方言には might could のような「助動詞の重ね使い」があるといわれますが、試験・ビジネス・学習の場では使わない形です。
未来の「できる」は will be able to
can には原形(to can)や過去分詞がありません。そこで、「できる」を別の形で表す be able to が代役を務めます。will のあとに be able to を置けば、「将来できるようになる」を表せます。
| 言いたいこと | ❌ 使えない形 | ✅ 正しい形 |
|---|---|---|
| 将来できるようになる | I will can speak English. | I will be able to speak English. |
| これまでずっとできている | I have can sleep well. | I have been able to sleep well. |
| できるようになりたい | I want to can swim. | I want to be able to swim. |
| できないだろう | I will can’t come. | I won’t be able to come. |
can と be able to の形の違い
| 時制・形 | can | be able to |
|---|---|---|
| 現在 | I can swim. | I am able to swim.(やや硬い印象) |
| 過去 | I could swim. | I was able to swim. |
| 未来 | ×(will can は不可) | I will be able to swim. |
| 現在完了 | × | I have been able to swim. |
| to 不定詞 | × | I want to be able to swim. |
日常会話の「今できる」は can がふつうで、be able to は形を変えたいとき(未来・完了・不定詞)に出番が来ます。また、過去の「1回だけの達成」は could ではなく was able to を使います(I was able to catch the last train.)。
「できる」と「やる」を両方言いたいとき
「できるし、やります」のように2つの助動詞を使いたい場合は、文を分けるか、and でつなぎます。
- I can do it, and I will.(できますし、やります)
- I will help you if I can.(できればお手伝いします)
どちらも助動詞が別々の節に入っているので文法的に正しい文です。「I can and I will」のような短いフレーズも、省略された動詞がそれぞれの助動詞のあとに続いていると考えられます。
例文10選
| 英文 | 日本語訳 | ポイント |
|---|---|---|
| I will be able to swim next summer. | 来年の夏には泳げるようになります。 | will be able to(将来できるようになる) |
| She will be able to join us tomorrow. | 彼女は明日参加できるでしょう。 | 三人称でも be able to は原形のまま |
| I won’t be able to come to the meeting. | 会議には出席できません。 | 否定は won’t be able to |
| I can come tomorrow. | 明日なら行けますよ。 | 近い予定は can だけでも言える |
| I can do it, and I will. | できますし、やります。 | 助動詞を別の節に分ける |
| I will help you if I can. | できればお手伝いします。 | if 節の中の can は OK |
| I have been able to sleep better lately. | 最近はよく眠れています。 | 現在完了は have been able to |
| If you practice every day, you will be able to speak more naturally. | 毎日練習すれば、もっと自然に話せるようになります。 | 条件文の結果に will be able to |
| I’d like to be able to travel alone. | ひとりで旅行できるようになりたいです。 | to のあとは be able to |
| You will have to wait a little. | 少し待たなければならないでしょう。 | must も同じ。will must ではなく will have to |
よくある間違い
❌ I will can speak English.
✅ I will be able to speak English.
❌ Will you can help me?
✅ Will you be able to help me?(手伝っていただくことはできそうですか)/ ✅ Can you help me?(手伝ってくれますか)
単に「手伝ってくれますか」と頼むだけなら、can で足ります。
❌ I have can finish it.
✅ I have been able to finish it.(終わらせることができている)
❌ I want to can speak English.
✅ I want to be able to speak English.
❌ I will can’t come.
✅ I won’t be able to come. / ✅ I can’t come.(今の時点で「行けない」と言うなら can’t で十分です)
よくある質問
Q1. can will は何詞ですか?
どちらも「助動詞」(modal verb)です。動詞の仲間として扱われ、あとに動詞の原形が続きます。品詞の分類で「助動詞」という独立した品詞を立てる文法書もあれば、動詞に含める文法書もあります。
Q2. can と will be able to は同じ意味ですか?
「できる」という意味は同じですが、時制が違います。can は現在の能力や可能性、will be able to は「これからできるようになる」という将来の見通しを表します。
Q3. 「I can and I will」は文法的に正しいですか?
正しい表現です。can と will が別々に動詞(省略されている do など)にかかっており、助動詞が重なっているわけではありません。スローガンのように使われることもあります。
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