病院で症状を英語で説明する:海外で使える医療英会話ガイド

一言で言うと:海外の病院では、「どこが」「いつから」「どのくらい」「どんなふうに」つらいのかを具体的に伝えることが大切です。痛みの場所、症状の性質、期間、強さを英語で説明できると、医師やスタッフとのコミュニケーションがスムーズになります。

海外旅行や留学中に体調を崩した時、多くの日本人が「英語でどう説明すればいいかわからない」と不安になります。

頭痛、胃痛、発熱——よくある症状でも、英語で正確に伝えるのは意外と難しいものです。日本語では「痛い」と言える場面でも、英語では painachehurtsore など、症状によって使い分ける必要があります。

この記事では、病院で使える医療英会話をシーン別に紹介します。受付、症状説明、診察、薬の受け取り、会計まで、実際に使いやすいフレーズと表現のニュアンスをまとめました。

※この記事は英語学習のための内容です。強い痛み、呼吸困難、意識障害、高熱、激しい出血などがある場合は、すぐに現地の救急番号へ連絡してください。


📌 この記事のポイント

  • 症状を伝える時は「どこ」「いつから」「どのくらい」「どんな痛み」の4要素が重要
  • pain / ache / hurt / sore は意味が少しずつ異なる
  • 医師には自己診断よりも、具体的な症状や経過を伝えるとよい
  • 保険、アレルギー、服用中の薬の英語表現は事前に準備しておくと安心
  • 医療英会話は、旅行・留学・海外生活の実用シーンで役立つ

一、なぜ病院での英語は難しいのか

📖 日本語と英語の「症状表現」の違い

日本語では、「痛い」「気持ち悪い」「調子が悪い」といった表現で多くの症状を伝えられます。しかし英語では、症状の種類や痛み方によって、表現を使い分けることが多いです。

日本語 英語 ニュアンス
痛み pain 一般的な痛み。鋭い痛み、強い痛みなど幅広く使える
鈍い痛み ache 鈍く続く痛み。headache, stomachache, backache など
痛む hurt 動かしたり触れたりすると痛い時に使いやすい
ヒリヒリする・筋肉痛のように痛い sore 喉、筋肉、炎症による痛みによく使う
かゆい itchy かゆみがある状態
だるい・弱っている weak / tired / fatigued 脱力感、疲労感
めまいがする dizzy ふらふらする、目が回る感じ

また、医師に伝える時は「風邪だと思います」と自己診断するよりも、まずは症状を具体的に伝える方が役立ちます。

たとえば:

I have a sore throat, a runny nose, and a slight fever. 喉が痛く、鼻水が出て、少し熱があります。

このように、症状を一つずつ説明すると伝わりやすくなります。


二、受付・予約:病院に入る前の英語

📖 ポイント:海外では、予約制のクリニックが多い地域もあります。緊急でない場合は、電話・Webサイト・アプリで事前に予約できるか確認しましょう。予約なしで行く場合は、walk-in(予約なし受付)に対応しているか聞くと安心です。

フレーズ 1I’d like to make an appointment to see a doctor.
和訳:医師の診察を予約したいのですが。
使用場面:電話や受付で予約する時
発音ポイント:appointment は /əˈpɔɪntmənt/。2番目の音節にアクセントがあります。

フレーズ 2Do you accept walk-in patients?
和訳:予約なしの患者も受け付けていますか?
使用場面:予約なしで受診できるか確認する時
発音ポイント:accept は /əkˈsept/。2番目の音節にアクセントがあります。

フレーズ 3I have travel insurance. Do you accept it?
和訳:旅行保険に入っています。こちらで使えますか?
使用場面:海外旅行中に保険が使えるか確認する時
発音ポイント:insurance は /ɪnˈʃʊrəns/。2番目の音節にアクセントがあります。


三、症状を説明する:最重要フレーズ集

症状を伝える時は、「どこ」「いつから」「どのくらい」「どんな痛み」の4要素を意識しましょう。

3.1 痛みを表現する

フレーズ 4I have a sharp pain in my lower back.
和訳:腰のあたりに鋭い痛みがあります。
使用場面:痛みの場所と性質を具体的に伝える時
発音ポイント:sharp は /ʃɑːrp/。/ʃ/ の音を意識しましょう。

フレーズ 5It hurts when I move my arm.
和訳:腕を動かすと痛みます。
使用場面:動作に伴う痛みを伝える時
発音ポイント:hurts は /hɜːrts/。語尾の /ts/ まで軽く出します。

フレーズ 6I have a throbbing headache.
和訳:ズキズキする頭痛があります。
使用場面:脈打つような痛みを伝える時
発音ポイント:throbbing は /ˈθrɑːbɪŋ/。/θ/ は舌先を軽く歯の間に出して発音します。

フレーズ 7My throat is sore and scratchy.
和訳:喉が痛くて、イガイガします。
使用場面:喉の痛みや違和感を伝える時
発音ポイント:throat は /θroʊt/。scratchy は /ˈskrætʃi/ です。

3.2 症状の期間と経過を伝える

フレーズ 8The pain started three days ago, and it’s getting worse.
和訳:痛みは3日前から始まり、だんだんひどくなっています。
使用場面:症状の経過を伝える時
発音ポイント:worse は /wɜːrs/。/r/ の音を軽く入れると自然です。

フレーズ 9The symptoms come and go, but they’ve been more frequent lately.
和訳:症状は出たり消えたりしますが、最近は頻度が増えています。
使用場面:断続的な症状を伝える時
発音ポイント:symptoms は /ˈsɪmptəmz/。/p/ はほとんど発音されません。

3.3 アレルギー・既往歴を伝える

フレーズ 10I’m allergic to penicillin.
和訳:ペニシリンにアレルギーがあります。
使用場面:薬のアレルギーを伝える時
発音ポイント:allergic は /əˈlɜːrdʒɪk/。2番目の音節にアクセントがあります。

フレーズ 11I have asthma, but it’s well controlled.
和訳:喘息がありますが、今は安定しています。
使用場面:既往歴を伝える時
発音ポイント:asthma は /ˈæzmə/。/θ/ は通常ほとんど発音されません。


四、医師の診察:質問に答える

医師からよく聞かれる質問と、その答え方を紹介します。

よく聞かれる質問

医師Can you rate your pain on a scale of 1 to 10?
和訳:痛みを1から10の尺度で表すと、どのくらいですか?
患者の答えI’d say it’s about a 7.
和訳:7くらいだと思います。
発音ポイント:scale は /skeɪl/。/eɪ/ をなめらかに発音します。

医師Have you taken any medication for this?
和訳:この症状に対して、何か薬を飲みましたか?
患者の答えI took some over-the-counter painkillers, but they didn’t help much.
和訳:市販の鎮痛剤を飲みましたが、あまり効きませんでした。
発音ポイント:over-the-counter は /ˌoʊvər ðə ˈkaʊntər/。counter にアクセントがあります。

医師Are you currently taking any other medications?
和訳:現在、他に何か薬を服用していますか?
患者の答えYes, I’m taking blood pressure medication.
和訳:はい、降圧剤を服用しています。
発音ポイント:currently は /ˈkɜːrəntli/。最初の音節にアクセントがあります。


五、薬をもらう・会計

フレーズ 12How many times a day should I take this?
和訳:この薬は1日何回飲めばいいですか?
使用場面:薬の用法を確認する時
発音ポイント:times は /taɪmz/。語尾の /z/ を軽く出します。

フレーズ 13Should I take it before or after meals?
和訳:食前と食後、どちらに飲めばいいですか?
使用場面:薬の服用タイミングを確認する時
発音ポイント:before は /bɪˈfɔːr/。2番目の音節にアクセントがあります。

フレーズ 14Will my insurance cover this?
和訳:これは保険でカバーされますか?
使用場面:保険適用を確認する時
発音ポイント:cover は /ˈkʌvər/。最初の音節にアクセントがあります。

フレーズ 15I’d like a receipt for my insurance claim.
和訳:保険請求用の領収書をください。
使用場面:会計時に保険請求用の書類が必要な時
発音ポイント:receipt は /rɪˈsiːt/。/p/ は発音しません。


六、よくある間違いと改善方法

❌ 間違い 1:「風邪を引いたと思います」だけで済ませる

I think I caught a cold. 文法的には自然ですが、これだけでは症状の詳しさが足りません。 ✅ I have a runny nose, a sore throat, and a slight fever. 鼻水、喉の痛み、微熱があります。

医師には、自己診断だけでなく具体的な症状を伝えると役立ちます。

❌ 間違い 2:pain / ache / hurt / sore を混同する

My head is sore.I have a headache. / My head hurts.

表現 正しい使い方
pain 一般的な痛み a sharp pain, a dull pain
ache 鈍く続く痛み headache, stomachache, toothache, backache
hurt 動詞として「痛む」 My leg hurts.
sore 炎症・筋肉痛による痛みや違和感 sore throat, sore muscles

❌ 間違い 3:「ちょっと痛い」だけで済ませる

It hurts a little. 痛みの強さや期間が伝わりにくいです。 ✅ It’s a mild pain, about 3 out of 10. 軽い痛みで、10段階で3くらいです。 ✅ It’s manageable, but it’s been going on for three days. 我慢できる程度ですが、3日間続いています。

❌ 間違い 4:アレルギーの伝え忘れ

薬のアレルギーは、必ず早めに伝えましょう。

I’m allergic to penicillin. ペニシリンにアレルギーがあります。

服用中の薬がある場合は、薬のパッケージや成分名を見せるとより確実です。


七、初心者向け:症状説明のテンプレート

📝 症状説明の型

I have [症状] in/on [部位].
It started [期間] ago.
The pain is [痛みの性質] and about [1-10] out of 10.
It gets worse when [状況].

具体例

例 1(腹痛):

I have a dull pain in my stomach. It started yesterday evening. The pain is about 5 out of 10. It gets worse after I eat.

和訳:お腹に鈍い痛みがあります。昨日の夕方から始まりました。痛みは10段階で5くらいです。食べた後にひどくなります。

例 2(アレルギー):

I have an itchy rash on my arm. It started two days ago. I’ve never had this before. I’m allergic to seafood.

和訳:腕にかゆい発疹があります。2日前から始まりました。以前こんな症状はありませんでした。魚介類にアレルギーがあります。


八、発音ポイント

医療英語では、症状や薬の名前をできるだけ正確に伝えることが大切です。特に以下の単語は、発音を確認しておきましょう。

単語 よくある間違い 正しい発音 ポイント
appointment アポイントメント /əˈpɔɪntmənt/ 2番目の音節にアクセント
allergic アレルジー /əˈlɜːrdʒɪk/ /dʒ/ をしっかり
symptoms シンプトムズ /ˈsɪmptəmz/ /p/ はほとんど発音されない
prescription プリスクリプション /prɪˈskrɪpʃn/ /skr/ を一気に発音
diarrhea ダイエリア /ˌdaɪəˈriːə/ /riː/ を伸ばす
nausea ナウシア /ˈnɔːziə/ /ˈnɔːsiə/ 米式は /z/、英式は /s/ もある
pharmacy ファーマシー /ˈfɑːrməsi/ 最初の音節にアクセント

九、よくある質問

Q1: 予約なしで病院に行っても大丈夫?

A: 国や地域、医療機関によって異なります。緊急でない場合は予約が必要なことも多いですが、walk-in(予約なし)を受け付けているクリニックもあります。行く前に “Do you accept walk-in patients?” と確認すると安心です。

Q2: 英語が苦手なら、スマホの翻訳アプリを使ってもいい?

A: 翻訳アプリは補助として役立ちます。ただし、医療用語は誤訳される可能性があるため、基本的な症状表現は自分でも言えるようにしておくと安心です。症状、アレルギー、服用中の薬は、メモに書いて見せるのも有効です。

Dors の AI 医療シナリオ練習なら、病院での会話を事前にシミュレーションできます。

Q3: 保険証は英語でどう言う?

A: insurance card または health insurance card と言います。旅行保険の場合は travel insurance policy と表現できます。必要に応じて、保険会社に海外受診用の書類があるか確認しておきましょう。

Q4: 救急車を呼ぶ英語は?

A: Call an ambulance. です。救急番号は国によって異なります。アメリカは 911、イギリスは 999、オーストラリアは 000 です。

電話では、できるだけ短く伝えます。

I need an ambulance. I’m at [住所]. I have [症状].

Q5: 薬の名前がわからない時は?

A: 持っている薬を見せながら、次のように言えます。

I’m currently taking this medication. この薬を飲んでいます。

薬のパッケージ、成分名、処方箋、写真などを医師や薬剤師に見せるのが一番確実です。


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この記事で学んだ症状の伝え方を、実際の会話で練習してみましょう。

以下の型を使って、自分の症状を英語で説明してみてください。

I have [症状] in/on [部位]. It started [期間] ago. The pain is [性質] and about [1-10] out of 10.

Dors の AI 医療シナリオ機能なら、受付から症状説明、診察までの流れを練習できます。AI が医師役になり、あなたの症状に合わせて質問を返してくれます。

実際に病院へ行く前に Dors で練習しておけば、緊張を減らし、必要な情報を英語で伝えやすくなります。

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この記事は Dors の AI 英語学習チームが作成しました。英語学習の最新情報や会話術は、Dors ブログ で随時更新中です。

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